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不妊治療 流産でお悩みの方へ④ 着床前診断はどこで受けても同じなのか?

2023.08.10
不妊治療 流産でお悩みの方へ④ 着床前診断はどこで受けても同じなのか?
皆様はどう思いますか?
着床前診断は検査そのものは、
病院から委託機関に出して行うことがほとんどです。
この検査機関での差はあまりないと言われています。
では何がポイントになるか?
やはり病院での総合的判断による投薬量です。
え、それで違いが出るの?
私は出ると思います。
なぜなら卵の染色体異常の頻度を減らすポイントは、
採卵時の投薬量になるからです。
前回の記事でも書きましたが、
薬が少ない、
多いという単純なことでなく、
あくまで医師による総合的な判断による最適な薬の量になります。
ここを間違えると、
あのサプリが良い、
あそこの鍼灸に行けばいい、
となってしまいます。
私も不妊治療に携わるものとして、
当院に来れば大丈夫と書きたいところですが、
そんなに甘くないのが不妊治療です。
ここは皆様も良くご理解下さいね。
私が仲良くさせていただいている不妊専門医の先生からも、
このことはよくアドバイスをいただきます。
前回の投稿に書いた、
エビデンスです。
分母がある程度の数でないと正しい判断がつかないという考えです。
では鍼灸、
サプリの効果を+されたいのなら、
どうすればいいか?
少なくとも採卵3ヶ月前から組み合わせたほうがいいです。
これは細胞の入れ替わりにおおよそ三ヶ月位が必要と言われているからです。
ただ現段階では、
まだ着床前診断を行う病院での、
白の卵の優位性についてはデーターはないんです。
これはデーターが取りにくいという問題があるからなんですね。
なぜなら同じ条件で同じ患者様から、
違う病院で同じくらいの時期に採卵をしないと正確性にかけるからなんです。
現時点で言えることは、
着床前診断に前向きの病院で、
採卵、
移植と進むのがベストな選択になります。
ただ
1 全額自費になるため、
現実的になかなか難しい。
2 現段階では産婦人科学会の条件をクリアーしないと、
本人が希望しても国内では着床前診断は原則受けれません。
という問題点が残ります。
今回の投稿を踏まえ流産を繰り返してお悩みの方は、
ぜひ前向きに治療と向き合ってみて下さいね。
目指すは、
スーパー盲人。
そしていつの日か、
スーパー盲人を超えた、
スーパー盲人ブルーに(^^)
【ドラゴンボールファンでないとわからないかも?】
不妊治療でお悩みの方全てにハッピーな日が訪れますように。

不妊治療 流産でお悩みの方へ③ 前回からの続き

2023.08.10
不妊治療 流産でお悩みの方へ③ 前回からの続き
着床前診断の是非については色々見解が分かれます。
では私がなぜ着床前診断を推奨しているか?
これは今から数年前に、
私が仲良くさせていただいている不妊専門病院で、
ある時期だけ着床前診断を行っていてくれた時期がありました。
このときに当院に通院中の方で、
なかなか結果が出ない、
これから体外受精に進むという方にこちらの病院をご紹介させていただきました。
その方たちは、
結果的に着床前診断を受け、
白の卵を移植された場合、
通常の胚盤胞移植に比べ、
かなり高い確率で妊娠、
継続に至りました。
10→20→30人と白の卵の移植の方が増えた結果、
当時は当院の患者様で白の卵を移植された方がかなり高い確率でママになられました。
但し、これは30人ほどの結果ですので、
分母が増えると分子も変わってくると思われます。
と言うのは、
一般的には白の卵を移植した場合の成功率は、
6.7割と言われています。
流産率は、
1.2割です。
一般的な成功率と、
当院の患者様の成功率に開きがあるのは、
1 鍼灸の効果、
2 生活改善、
3 着床前診断を行っていた病院の適切な投薬コントロール
などが考えられます。
3についてはまた別の投稿でお話します。
3は結構大事なんです。
但し上記に書いたとおり、
分母が増えると変わる可能性もあります。
ここでポイント
医療の世界では特にこの
 分母 
がある一定数の数でないとその効果は認められません。
これが
 エビデンス 
ということになります。
例 20人の肝臓病の方にある薬を出しました。
5人に効果が認められました。
この場合
有効性は、
四分の一なので25%になります。
で→は100人で5人に効果がありました。
この場合は、
5%です。
このように分母が変わると結果が変わるということは、
実はよくある話なんです。
ですから医療の世界では基本的に
分母は1000以上ないとデーターとしてはあまり認められません。
これは確率論から考えると正しい見方なんですね。
よくテレビなどの医療系番組で、
10.20人に対しこのような効果がありました。
とやっていますよね。
これは上記のことから考えると信憑性は低いということになります。
ですからテロップには、
症状が気になる方は専門の医療機関を受信して下さい 
と出るんですね。
話を戻します。
当院では今までに数多くの体外受精の方が、
病院の処置だけで結果が出ないために、
鍼灸、
生活改善を組み合わせ無事にママになられたという事実があります。
ですが、
通常の採卵、
移植との組み合わせの成功率は、
病院だけの処置よりは少し+になります。
当院は2008年から不妊治療に携わっていますので、
鍼灸院レベルとしてはかなり多くの方の施術に携わりました。
数多くの不妊治療の方を診れば見るホと、
うまく行かないことが多いという壁にぶつかります。
ではどうやってその壁を登るか?
これには正しい情報と、
知識が必要になります。
いつも私が投稿に書いている3つの要素です。
これに鍼灸、
生活の見直しなどを+してなんとかして、
患者様とままになるという壁を登ろうともがいております。
私達鍼灸師が忘れてはいけないのが、
1 不妊治療はあくまで腕のいい病院での処置に+することが最大の効果を発揮する、
2 不妊治療は鍼灸だけでは難しい問題がある、
ということと私は思います。
流産でお悩みの方が一人でも多くままに慣れますよう心より願います。
不妊治療でお悩みの方はぜひご予約下さい。


不妊治療 流産でお悩みの方へ② 前回の続き

2023.08.09
不妊治療 流産でお悩みの方へ② 前回の続き
前回の続きです。
一般的に体外受精まで進み流産を繰り返されていると
現在通院中の病院で流産の原因の検査を受けられる方が多いと思われます。
意外と知られていませんが、
流産の検査では、
実は不育専門病院という病院が不妊専門病院と別にあるんです。
その一つが、
関東圏では有名な横浜市にある、

杉ウイメンズクリニック 新横浜:不育症、反復流産、死産、着床障害
http://www.sugi-wc.jp/index.html
です。
こちらは不育専門病院であり、
不妊専門病院ではないです。
流産を繰り返される方では、
上記のような不育専門病院での検査を+される方が本来は望ましいことになります。
ですが実際は、
流産を繰り返されていても、
不育専門病院での検査、
処置は受けずに現在通院中の病院での簡易的な流産に対する検査だけで、
採卵、
移植を繰り返されるという方が圧倒的に多いです。
ポイント
不妊専門病院は、
流産の処置を専門に行なっている病院でなく、
あくまで妊娠しにくい方の治療を行う病院ということです。
では不育専門病院での処置を受ければ流産は回避できるのか?
これはそうでもないんです。
じゃあ意味ないじゃん
と思われるかもしれませんが、
一般的には、
着床前診断を行い、
白の卵を移植しても妊娠しない、
流産を繰り返してしまう場合は、
子宮環境にも問題があるかもしれない?
という考えで不育の専門的な処置が有効になります。
但しあくまで着床前診断を受け、
白の卵を移植しても結果が出ない場合になります。
ですがここでまたまた問題
着床前診断を受けるとその周期の採卵、
移植は保険適応外になってしまいます。
ですから着床前診断を受けずに、
不育の処置だけを行うという場合が現実的には殆どになります。
こうなるとそもそも染色体異常があるかもしれない卵を移植するので、
流産になる原因は、
卵なので不育の処置だけしてもあまり意味がないという結果になってしまいます。
じゃあ着床前診断を保険適応にすればいいじゃん
と思いますよね?
でもこれなかなか難しいんです。
理由はいくつかありますが、
かなり長くなるので今回はカットします。
体外受精において一番成功率の確率が高いやり方は、
採卵をして、
胚盤胞まで育つ方では、
1 着床前診断を受ける
2 白の卵を移植する
ということになります。
上記で駄目な場合に、
不育専門病院での処置を受け、
再び白の卵を移植する。
これが一番成功率が高くなります。
ですが現実的に全て自費になる、
又希望すれば誰でも着床前診断を受けれないため、
【現段階では産婦人科学会の基準をクリアーしないと、
基本的には着床前診断を受けられないなどの問題もあるため】
できる方はかなり限られます。
胚盤胞にどうしても育たない場合は、
1 採卵を繰り返し胚盤胞ができるまで待ち、
着床前診断を受けてから白の卵を移植する。
2 どれが当たるかわからないけどどんどん移植を繰り返す。
3 第三者の卵子、精子を使い卵を作る。
というような選択肢があります。
ただ実際は、
着床前診断は行わずに採卵、
移植を繰り返すケースがほとんどです。
うーんなかなか難しいんです。
このように流産を繰り返す場合、
あるいは移植をしてもなかなか妊娠しない場合上記のような検査、
診断、
処置を行うということが一番の王道になります。
そのうえで、
鍼灸、
サプリなどを+するのならいいのですが、
最近では不妊治療をビジネスと捉えあまりにも不正確な情報が多いため
今回投稿させていただきました。
私の今後の人生、
一人でも多くのママになりたいをサポートさせていただきたいと思っっております。
そのためにも正確な情報、
知識、
鍼灸師のあり方については今後もバージョンアップしていきたいと思っております。
不妊治療でお悩みの方全てにハッピーな日が訪れることを祈ります。
不妊治療でお悩みの方はぜひご予約下さい。




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